1. はじめに｜フリーランスのやるべきことは、正しい順序でこなせば怖くない
会社を辞めてフリーランスになる際、多くの人がまず直面するのが「やることの多さ」です。しかし、ご安心ください。フリーランスがやるべきことは、正しい順序でひとつずつこなせば、決して難しいことではありません。
この記事では、フリーランスがやるべきことを4つのステップに分けて、初心者の方にも分かりやすく解説します。この記事を読めば、あなたが次に何をすべきかが明確になり、不安なくフリーランスの道を進めるようになるでしょう。
2. 【STEP1】開業準備フェーズ：フリーランスになるための必須タスク
まずは、フリーランスとして活動を始めるための準備を整えましょう。
① 開業届と青色申告承認申請書の提出
フリーランスになったら、「個人事業の開廃業等届出書（開業届）」を税務署に提出します。また、同時に「所得税の青色申告承認申請書」を提出することをおすすめします。
青色申告のメリット
青色申告をすることで、最大65万円の所得控除を受けられます。これは、税金の負担を大きく減らせる非常に大きなメリットなので、必ず提出しましょう。
② 開業資金の準備
活動に必要なパソコンやソフトウェアの購入費、当面の生活費を準備します。特に、案件が安定するまでの期間の生活費は、最低でも3ヶ月分あると安心です。
③ ポートフォリオとSNSの準備
仕事の受注に直結するポートフォリオとSNSの準備も欠かせません。実績がなくても、自主制作や学習過程をまとめることで、あなたのスキルを証明できます。
3. 【STEP2】案件獲得フェーズ：フリーランスとして稼ぐためのタスク
次に、いよいよ仕事を獲得するためのタスクです。
① 自分に合った「営業方法」を見つける
主な案件獲得方法は以下の通りです。自身のスキルや性格に合わせて選びましょう。
- クラウドソーシング：ランサーズやクラウドワークス。初心者でも案件を見つけやすい。
- フリーランスエージェント：高単価案件が多く、営業代行もしてくれる。
- SNS：X（旧Twitter）やInstagramで発信し、仕事を得る。
② 信頼される提案文・見積書の作成
提案文は、ただ「やります」と伝えるのではなく、「あなたの課題を私がどう解決できるか」という視点で書きましょう。また、見積書は、内訳を具体的に記載し、単価交渉の余地を残すことで、クライアントとの信頼関係を築きやすくなります。
4. 【STEP3】経理・税務フェーズ：フリーランスが知っておくべきお金の管理
フリーランスが最も不安に感じるお金の管理。難しく考えず、以下のタスクをこなしましょう。
① 経費管理と領収書の整理
仕事で使った費用は「経費」として計上できます。家賃や水道光熱費も、事業に使った割合分は経費にできます。領収書は必ず保管し、日々の支出を記録する習慣をつけましょう。
② 帳簿付けと会計ソフトの導入
簿記の知識がなくても、クラウド会計ソフト（freee、MFクラウドなど）を使えば、簡単に帳簿付けができます。銀行口座と連携すれば自動で仕訳してくれるため、作業が大幅に効率化されます。
③ 確定申告の手順とスケジュール
確定申告は年に一度、2月16日から3月15日までに行います。以下の流れで進めればスムーズです。
- 1月〜12月：日々の経理と領収書の整理
- 1月：会計ソフトに1年間のデータを入力・確認
- 2月：確定申告書類の作成・提出
5. 【STEP4】自己管理フェーズ：長く続けるためのタスク
フリーランスとして長く活躍するためには、自己管理も重要です。
① 仕事とプライベートのメリハリをつける
作業部屋を作る、作業時間を決める、作業着に着替えるなど、自分なりの「スイッチ」を作り、公私の区別を明確にしましょう。これにより、ダラダラ仕事をするのを防げます。
② 孤独感を解消するコミュニティ作り
フリーランスは孤独になりがちです。オンラインコミュニティに参加したり、コワーキングスペースを利用したりして、他のフリーランスと交流する場を作りましょう。
③ 健康診断と保険の確認
会社員時代のような健康診断はありません。自分で定期的に健康診断を受ける習慣をつけましょう。また、国民健康保険や国民年金への切り替え手続きも忘れずに行いましょう。
6. まとめ｜今日から始められる「やること」を一つずつこなそう
フリーランスになるための「やることリスト」は、一見すると膨大に感じられるかもしれません。しかし、一つずつ順番にこなしていけば、必ず道は開けます。
まずは、この記事を参考に「今日できること」を一つ見つけて、行動に移してみませんか？その一歩が、あなたのフリーランスとしての成功に繋がるはずです。
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