公開日:2019.05.02
更新日:2025.03.25
フリーランスという言葉を近年耳にすることが多くなってきました。
今回はフリーランスの簡単な時代背景とともに、「フリーランスとは何か」を主に徹底解説していきます。
特に下記の方にこの記事を一読していただきたいです。
・フリーランスとして現在活動をされている方
・フリーランスの活動を今後検討している方
・フリーランスの職種について詳しく知りたい方
・フリーランスという働き方を理解したい方
・フリーランスエンジニア/クリエイティブ職の年収を知りたい方
・フリーランスのメリットデメリットを理解したい方
・フリーランス市場を今以上に理解したい方
・エンジニア/デザイナーなどに興味/関心がある方
ぜひ本記事を最後までお読み頂けますと幸いです。
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<目次>
1.フリーランスという言葉の歴史や時代背景
2.フリーランスの語源は?
3.フリーランスと個人事業主(自営業)の区別
4.フリーランスって名乗れば、フリーランスになれるの?
5.フリーランスと派遣、契約社員/嘱託社員、パートタイマー、アルバイトの違いとは?
<メリット>
<デメリット>
フリーランスは、企業や団体などとの雇用関係が存在しなく、自ら単発の仕事を請け負う人のことを指し、主にアメリカで使われていた言葉です。
フリーランスという言葉が日本に来る以前は個人事業主という言葉で表現していました。
しかし1990年代後半インターネットが日本に飛躍的に浸透してきたことで、日本以外の国の文化に触れることが容易になりフリーランスという言葉が徐々に個人事業主の代わりに使われるようになりました。
また、フリーランスという言葉がより広く浸透している理由は日本でも働き方が大きく変化しているためでしょう。
昔は終身雇用という制度を前提とした正社員という働き方が主流でした。
ですが現在、働き方は大きく変化しました。
退職金制度のない企業も増え、年金制度も崩壊しつつある中で正社員として定年まで働くというより、個々の専門性やライフスタイルに合わせた働き方を望む人々が多く、フリーランスという言葉や働き方がより世の中に広まってきています。
フリーランスは英語で、Freelanceです。
元々傭兵という意味の英語である「freelance」という言葉が語源になっていると言われています。
中世ヨーロッパの王や貴族は、戦争のたびに、騎士を中心とした封建軍の補強として傭兵団と契約して戦争をしていました。
戦争をしていく中で傭兵団の中には団体に所属せず、個人として契約し、戦場に臨む者たちが現れるようになりました。その個人契約で戦争に臨む者のことをフリーランス(Freelance)と呼ぶようになったのが始まりです。
現在でも、フリーランスは中世の頃と変わらず、同じ意味合いで使われています。
個人事業主(自営業)という言葉を使いますが、フリーランスと混同して理解していませんか?
フリーランスと個人事業主(自営業)の違いをそれぞれ見ていきましょう。
フリーランスとは単発の仕事ごとに契約を結び、仕事をこなすことで報酬を得る人や働き方のことを言います。主に請負契約や準委任契約などを結び、求人・案件ごとの発注書を受け取り仕事をスタートするケースが一般的です。
代表例として、フリーランスエンジニア・フリーライター・フリーカメラマン・フリーWebデザイナーがあります。
働く環境については時間的拘束が緩まることで余裕ができたり、ご自身の得意分野に特化した仕事をすることが出来ます。
個人事業主(自営業)は企業に属さず個人で事業を営んでいる人や働き方のことです。
代表例として、居酒屋・理髪店・花屋・建設があります。
フリーランスと個人事業主(自営業)の違いはなく基本的には同じですが、法的な呼び方(税務上の所得区分での言い方)で個人事業主と呼んでいるだけです。また、フリーランスは開業届を税務署に提出していない方も指します。
個人事業主=フリーランスということです。
その他、個人事業主と自営業の違いについても解説します。
個人事業主は企業に属さず個人で事業を営んでいる人や働き方のことです。
自営業が、自分で事業を営む方を総称した社会的な呼び名です。
個人事業主と自営業の関係を整理すると、個人事業主は自営業に含まれることになり、自営業のうち法人格を持っている会社の社長は個人事業主とはならないことが分かります。
個人事業主と自営業は同じような意味で使われることも多いのですが、個人事業主に法人は含まないという違いがあります。
フリーランスになるには、手続きは必要ではなく「フリーランスです。」とご自身で名乗れば、フリーランスになることが出来ます。
しかし、「フリーランスになりました。」ということの証明として開業届の書類で税務署に提出しているフリーランスもいます。
開業届を出すメリットとしては確定申告時、税務署に青色申告書を提出できるどうかです。
開業届とは、個人事業(フリーランスを含む)を開業したことを税務署に申告するための書類のことです。なお、正式名称は「個人事業の開廃業届出書」です。
フリーランス・個人事業主(自営業)になると、事業・稼働から生じた利益に対しては所得税が課され、事業・稼働規模が大きい場合は個人事業税も課税されます。
消費税の課税事業者に該当する場合は消費税の申告書を提出し納税する必要があります。
所得税・消費税とは国税として税務署に納める税金です。
個人事業税は地方税として各都道府県税事務所に納める税金のことを言います。
確定申告の際に青色申告をすると最大で65万円の控除を受けることが出来ます。最大65万円の控除は非常に大きなお金ですので、フリーランスとして活動する場合には開業届を提出することをオススメします。
また開業届は正社員として本業をしながら、副業を行っている方も提出する事ができます。
なお、提出日は、事業の開始の事実があった日から1ヶ月以内です。提出期限が土・日曜日・祝日等に当たる場合は、その翌日が期限日です。この提出期限は法律で決められているため、提出するフリーランスの方は出来るだけ早めに税務署へ提出をしましょう。
フリーランスが開業届を提出するその他のメリットは屋号名で銀行口座が開設できるなどです。
開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)は国税庁HPよりダウンロードできます。
[手続名]個人事業の開業届出・廃業届出等手続
フリーランスは正社員や契約社員として企業に雇用されているわけではありません。そのため、「労働基準法」などの労働法規は適用外です。
最低賃金、労働時間、祝日・休日、有給、労災での補償など、社員を守る規定からは対象外となります。
また朝礼や会社行事への参加などもありません。独立した個人として、様々なことを自分自身で責任を持って進めなければなりません。
フリーランスは労働法規適用外ですが、「下請代金支払遅延等防止法(下請法)」の適用により保護されるケースがあります。
具体的には、以下のような法的義務を依頼主に課すことで、フリーランスの保護を図っています。
・契約書面などの作成・交付・保存義務
・納期から遅すぎない代金の支払期日を定める義務
・代金の支払い遅延・減額の禁止
・成果物の受領拒否・返品・買い叩きの禁止
・不当な給付内容の変更、不当なやり直し指示の禁止
・不当な経済上の利益の提供要請の禁止
インターネットの活用により情報の拡散性が高まったことや過度な人材不足により、依頼主である企業とフリーランスの力関係がフラットなものに近づいていますが、状況次第で、さまざまな負担を強いられることが多いため、こういった法律で保護されているのです。


この章では、フリーランスの正社員、派遣、契約社員/嘱託社員、パートタイマー、アルバイトの違いについて解説していきます。
フリーランスとして独立をしているけど、実はフリーランスを始めとするそれぞれの業務形態の違いについてあまり知らない/よくわからない方は必読です。
また、フリーランスを始めとするそれぞれの業務形態を学習したい方も必読です。
フリーランスとは、単発の仕事ごとに契約を結び、報酬を得る人や働き方のことを言います。主に請負契約や準委任契約などを結び、求人・案件ごとの発注書を受け取り仕事をスタートするケースが一般的です。
正社員とは、労働契約に期間の定めがなく、就業規則に明記されている所定労働時間がフルタイムの直接雇用の社員をいいます。
契約社員とは、労働契約に期間の定めがあります。業務内容としては、一般的に、非正規社員の中でも専門性を持っている方や、勤務時間がフルタイムなど、正社員に準じた働き方といえるでしょう。
嘱託社員とは、定年退職後の再雇用された労働者のことを指すことや特殊なスキルや知識を持った人に仕事を依頼際に呼ばれるケースが多いでしょう。
つまり、
契約社員は、フルタイム勤務を条件に契約しているケースが多い
嘱託社員は、短時間勤務や週の出勤日数が5日未満といった非常勤を条件に契約しているケースが多い
といった違いが見られます。
パートタイマーとは、1週間の所定労働時間が、同じ事業所で雇用されている通常の労働者に比べて短い労働者を指します。例えば、正社員の1週間の所定労働時間40時間に対して、1週間の所定労働時間が35時間の場合は、パートタイム労働者ということになります。
主に主婦層の方向けの短時間勤務と業務内容を設定しているケースが多いでしょう。
アルバイトとは、主に学生やフリーターなど、時間的に都合がつきやすい年齢層を対象とした労働者を指します。アルバイトとパートはどちらも労働基準法の上では区別がなく、正社員や契約社員などの雇用形態と同じ「労働者」として扱われます。アルバイトとパートタイマーと呼び名が違いについて、企業が便宜上の理由から呼び名を使い分けていることが多いです。
アルバイトの名称は「勤労」を意味するドイツ語の「Arbeit」が語源になっています。
フリーランスで活躍出来る職種は多数あります。その中でも人気があり、フリーランスとして独立しやすい職種をご紹介します。
<エンジニア関係>
フリーランスシステムエンジニア(SE)は、クライアントの要望を汲み取り、システムを開発する仕事です。他にも企画・設計・既存システム改修などの業務によって仕事が分かれています。
フリーランスとしてIT専門のコンサルティングに携わることも可能です。
仕事の仕方は自分の自宅やオフィスでに持ち帰り作業を行う請負の求人・案件と現場に常駐する準委任の求人・案件があります。
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フリーランスのフロントエンドエンジニアは、WebサイトやWebアプリ、システムなどのフロントエンド側の設計・構築・カスタマイズを担当するエンジニアです。
フロントエンドは、ユーザーと直接データのやり取りを行う要素のことで、Web制作ではWebブラウザ側(クライアント側)を指します。
フロントエンドエンジニアの仕事内容は、Webデザイナーのデザインをもとに、HTML/CSS、JavaScript、jQuery、PHPの設計や実装、WordPressなどのCMS構築やカスタマイズを行います。
参画するプロジェクトや求人・案件によって、フロントエンドエンジニアの仕事内容が異なります。例えばデザインはすべてWebデザイナーが担当することもあれば、デザインの一部はフロントエンドエンジニアが担当することもあります。
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フリーランスのサーバーサイドエンジニアは、サーバー側で動作するプログラムの開発やデータ処理などを担当するエンジニアです。
サーバーサイドエンジニアは、要件定義や設計から担当し、新規開発を行ったり、既存システム変更の実装、機能追加、運用保守業務を担当することもあります。
フリーランスのサーバーサイドエンジニアとして、Java、JavaScript、PHP、Ruby、Python、Perl、Scala、C言語、C++、C#などのプログラミング言語を活用することが多いです。
また、プログラミング言語ごとのフレームワークやMySQLやSQL Serverなどデータベースの開発経験や知識が必要です。
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フリーランスのインフラエンジニアは、ITインフラの設計、構築、運用保守、メンテナンスを担当するエンジニアです。ITシステムやWebサービス運用でのインフラ業務のほか、サーバーやネットワークなど物理機器の構築を担当するネットワークエンジニアやサーバーエンジニアなども広義の意味ではインフラエンジニアに含まれます。
インフラエンジニアとして、ネットワークスキル、サーバースキル、セキュリティスキル、クラウドスキル、など、数多くの開発スキルが要求されます。しかし、プロジェクトや求人・案件ごとにより必要になる開発スキルは異なります。
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フリーランスのゲームエンジニアは、ゲームを開発することを専門としているエンジニアです。
ゲームエンジニア主に下記3種類のエンジニアに分けることが可能です。
・Webブラウザゲームを開発するエンジニア
・家庭(コンシューマー)用ゲーム機専用のゲームを開発するエンジニア
・3DやVRを使ったゲームを開発するエンジニア
フリーランスのゲームエンジニアとして、Java、JavaScript、PHP、Ruby、Python、C言語、C++などのプログラミング言語を活用することが多いです。
また、フリーランスのゲームエンジニアは、プログラミング言語以外にも、数学や物理、グラフィックス、ネットワーク、データベース、ハードウェアなどの知識が要求されることが多いです。
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フリーランス組み込み/制御エンジニアは、家電製品や機器などのハードウェアに使用される制御システムや組み込みソフトウェア開発を担当するエンジニアです。
組み込みシステムとは、家電製品や機器など「独立した機械の中に組み込まれたコンピューターを制御するためのシステムを指します。
組み込み/制御エンジニアの仕事内容は制御系で開発されたプログラムを、マイコンなどのハードウエアで動かせるようなシステムとして開発することです。
組み込み/制御エンジニアは、Java、C言語、C++、C#、アセンブリ言語などプログラミング言語を活用することが多いです。また、機器や機械などのハードウェアに関する知識なども必要です。
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フリーランスプログラマーは、コンピューターを動かすプログラム言語(開発言語)を使い、様々なシステムやソフトウェアを作る仕事です。みなさんが毎日使っているAmazon、Facebook、Google、twitter、そしてこのフリーランススタートもプログラミング言語で作られています。
物流や金融システム・IoT・スマートフォンなど身の回りのあらゆるところにプログラムが活用されており、プログラミング言語は、Java、JavaScript、Ruby、PHP、Python、Swiftなど多数あります。
フリーランスの場合、システムエンジニアとプログラマーの両方のスキルを持っていると尚よいでしょう。
仕事の仕方は自分の自宅やオフィスに持ち帰り作業を行う請負の求人・案件と現場に常駐する準委任の求人・案件があります。
エンジニア職種は下記のようにフリーランスエージェントや求人・案件サイトが非常に充実しているため、フリーランスとして独立をしてもスグに安定して仕事をする事ができるでしょう。
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■フリーランスエンジニア向けエージェント
レバテックフリーランス
PE-BANK
フォスターフリーランス
Midworks(ミッドワークス)
geechsjob(ギークスジョブ)
上記のエージェントが保有する求人・案件をフリーランススタートでは横断検索し、ワンタップで効率よく仕事探しができます。
フリーランスエンジニアを希望される方はぜひ、フリーランススタートをご利用下さい。
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フリーランスWebデザイナーは、企業や個人などのクライアントから依頼されたWebサイトのデザインを担当する仕事です。見やすくかつわかりやすいサイト構成設計やUI設計、ユーザーのペルソナ設計から最適な体験を提供するためのUXの知見、アクセス数を伸ばすためSEM、SEOなどのマーケティング知識を要求されることも多く非常にやりがいがある仕事です。
一方バナーの作成など低単価な求人・案件も多いため、人によってかな
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