AWS認定試験とは?AWS認定試験12個の詳細や資格取得メリット、おすすめ参考書やサイトを解説

資格

公開日:2022.02.08

更新日:2025.03.25

クラウドは今まさにトレンドの分野です。
中でも最もメジャーなクラウドとしてAWSが挙げられます。


エンジニアの中にはAWSエンジニアを目指している、AWSをはじめとするクラウド分野でキャリアアップを目指したいと思っている人も多いのではないでしょうか。


しかし、クラウドは登場して日が浅いことからキャリアチェンジ・キャリアアップするのに何をすれば良いかわからない人もいるでしょう。
そこで、自分のクラウドに関する知識をアピールする手段として、AWS認定試験がおすすめです。


今回はAWS認定試験の詳細や受験するメリット・デメリット、勉強におすすめの参考書について解説します。

<目次>
1.AWS認定試験とは
2.AWS認定試験の種類
基礎レベル
アソシエイトレベル
プロフェッショナルレベル
専門知識認定資格
3.AWS認定試験の詳細
AWS認定試験の詳細(基礎レベル)
・クラウドプラクティショナー
AWS認定試験の詳細(アソシエイトレベル)
・ソリューションアーキテクト
・SysOpsアドミニストレーター
・デベロッパー
AWS認定試験の詳細(プロフェッショナルレベル)
・ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル
・DevOpsエンジニア
AWS認定試験の詳細(専門知識)
・セキュリティ(Security)
・データベース(Database)
・高度なネットワーキング(Advanced Networking)
・データアナリティクス(Data Analytics)
・機械学習(Machine Learning)
4.AWS認定試験の申し込み手順
5.AWS認定試験の資格取得のメリット
AWSの専門知識が身に付く
AWS知識の証明ができる
6.AWS認定試験の資格取得のデメリット
勉強時間を確保する必要がある
7.AWS認定試験合格のためのおすすめ参考書やサイト
おすすめ参考書①:AWS認定資格試験テキスト - NRIネットコム株式会社 (著)
おすすめ参考書②:一夜漬け AWS認定  - 山内 貴弘 (著)
AWS認定試験の公式サイトやUdemyも活用しよう!
8.まとめ

 

 

 

1.AWS認定試験とは


AWS認定試験とは関連画像
AWS認定試験とは関連画像

 

AWS認定試験とは、AWSの開発元であるAmazonが運営する資格です

 

AWSをはじめとするクラウドは今や開発の現場に欠かせないものといえるでしょう。

しかし、クラウドを取り扱える人材は限られているうえ、オンプレミス開発からクラウド開発に切り替えるチャンスも少ないです。

 

また、クラウドが普及したことにより、開発だけでなくそれ以外の部署の人材にもクラウドの知識が求められるようになっています。

そこでAWS認定試験では習熟度に応じた試験が用意されており、資格の学習を通して体系的にAWSについて学ぶことができます。

 

受験者はAWS開発に携わるエンジニアはもちろん、営業や総務など、直接AWSに携わるわけではないけれども業務で知識が求められる仕事まで多岐にわたります。

 

なお、AWS認定試験の資格期限は取得した日から3年間となります。

資格認定の有効性を維持するには、3 年間の有効期限が切れる前に再認定されることつまり、認定試験の最新バージョンを失効前に受ける必要があります。

 

AWSは認定の有効期限が失効する前に再受験案内を送信しますが、認定の有効性維持は自己責任です。

 

 

 

2.AWS認定試験の種類


AWS認定試験とは関連画像
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AWSに触れたことがない人から実務でAWSを使用する人まで幅広いレベルの資格が用意されています。

 

レベルは基礎・アソシエイト・プロフェッショナルの3段階。

加えてプロフェッショナルレベル同等もしくはそれ以上の経験を持つ人を対象とした専門知識認定資格も用意されています。

 

 

基礎レベル

基礎レベルの試験はクラウドプラクティショナー1種類のみで、AWSの学習期間が6ヶ月程度の人が対象です。

レベル的にはAWSに触れたことはあるけれども実務経験は無い程度の人向けの資格と考えると良いでしょう。

 

基礎レベルではAWSを業務で取り扱ううえでの基本中の基本レベルの内容が問われます。

具体的にはAWSの料金形態や、どんな用途に使われているかなど。

 

受験者の中にはこれからAWSエンジニアへのキャリアチェンジを希望するエンジニアだけでなく、AWSを業務で取り扱う営業担当者など他業種も多いです。

 

 

アソシエイトレベル

アソシエイトレベルの試験の種類は以下の3種類。

 

ソリューションアーキテクト
SysOpsアドミニストレーター
デベロッパー

 

それぞれAWSを用いた開発の経験が1年ほどある人が対象となっています。

具体的にAWSを用いたインフラ設計・構築ができる、トラブルシューティングができる程度の経験があると問題なく合格できるでしょう。

 

ただ、アソシエイトレベルだと未経験や実務経験1年以内の合格者も多くいます。

未経験からAWSエンジニアを目指すなら最低でもアソシエイトに合格できる程度の知識を身につけると良いでしょう。

 

 

プロフェッショナルレベル

アソシエイトをさらに発展させたものがプロフェッショナルです。

プロフェッショナルで用意されているのは以下の2つ。

 

ソリューションアーキテクト
DevOpsエンジニア

 

プロフェッショナルはAWSを用いた開発経験が2年以上ある人が対象です。

AWSのトラブルシューティングや自己修復性など様々なトラブルを想定したうえでのAWSを用いたインフラの開発・設計、AWSの管理などについて出題されます。

 

アソシエイトと比べてプロフェッショナルはより実務を意識した内容が出題されるので、実務未経験だと合格は厳しいです。

実務経験がある人の中でも特に設計など普段上流工程を任されている人向けの資格なので、キャリアアップ目的で受験してみると良いでしょう。

 

 

専門知識認定資格

専門知識認定資格ではAWS開発はもちろん、それ以外の場でも通用する知識が問われます。

用意されている試験の種類は以下の5つ。

 

セキュリティ(Security)
ビッグデータ(BigData)
高度なネットワーキング(Advanced Networking)
データアナリティクス(Data Analytics)
機械学習(Machine Learning)

 

専門知識認定資格は、試験の内容に関連する業務に5年以上携わった経験があるかつ、AWS環境でその業務に2年以上携わった人が対象です。

そのため、難易度はプロフェッショナルと同等もしくはそれ以上と言えるでしょう。

 

 

 

3.AWS認定試験の詳細


AWS認定試験とは関連画像
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AWS認定試験で用意されているのは基礎からプロフェッショナル、専門知識すべてで計12種類あり、それぞれ受験の条件が異なります。

特に注意すべきなのが試験時間と出題数でしょう。

 

資格の種類によって試験時間と出題数が異なるので、資格に合わせた時間配分で学習に取り組む必要があります。

それでは、AWS認定試験の各資格の詳細について紹介していきます。

 

 

AWS認定試験の詳細(基礎レベル)

 

・クラウドプラクティショナー

 

試験会場

ピアソン VUE および PSI、テストセンターまたはオンライン

試験日程

いつでも受験可能

試験時間

90分

出題形式

複数選択/複数応答

出題数

65問

※採点対象は50問、残り15問は採点対象外ではあるがどの問題かは非公開となります。

出題範囲

セキュリティとコンプライアンス、AWSのコンセプトなど

※試験詳細はこちらから試験ガイドをダウンロードしてご確認ください。

合格点

700/1000

受験料

100USD

試験言語

英語、フランス語 (フランス)、ドイツ語、インドネシア語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語 (ブラジル)、中国語 (簡体字)、スペイン語 (ラテンアメリカ)

 

AWS認定試験の基礎レベル唯一の資格がクラウドプラクティショナーであり、AWS認定試験の中でも難易度は最も易しいです。

AWSを業務で扱うにあたって、人にAWSとはどんなものかを説明できるレベルの知識が問われます。

 

「これからAWSに関する勉強を始めたい」「AWSを使う仕事がしたい」と考えている人や、「自社サービスの開発にAWSを使っているけれども上手く内容を説明できない」などお悩みの営業担当者などにおすすめのAWS入門資格と言えるでしょう。

 

 

AWS認定試験の詳細(アソシエイトレベル)

 

・ソリューションアーキテクト

 

試験会場

ピアソン VUE および PSI、テストセンターまたはオンライン

試験日程

いつでも受験可能

試験時間

130分

出題形式

複数選択/複数応答

出題数

65問

※採点対象は50問、残り15問は採点対象外ではあるがどの問題かは非公開となります。

出題範囲

アーキテクチャ原則に従ったソリューション設計

※試験詳細はこちらから試験ガイドをダウンロードしてご確認ください。

合格点

720/1000

受験料

150USD

試験言語

英語、フランス語 (フランス)、ドイツ語、インドネシア語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語 (ブラジル)、中国語 (簡体字)、スペイン語 (ラテンアメリカ)

 

3つあるAWS認定試験のアソシエイトレベルのうち、アーキテクトはAWSを用いたインフラ構築業務を行う人を対象とした資格です。

目安はAWSを用いたネットワーキングやデータベース、AWSの管理などAWS関連業務に1年以上携わったことがある程度。

 

アソシエイトレベルのアーキテクトは、企業によっては未経験採用のインフラエンジニアの新入社員研修の一貫で取得することもあります。

そのため、難易度としてソリューションアーキテクトを入門とするなら、アソシエイトレベルは初級程度、駆け出しのインフラエンジニア向けの資格と捉えると良いでしょう。

 

 

・SysOpsアドミニストレーター

 

試験会場

ピアソン VUE および PSI、テストセンターまたはオンライン

試験日程

いつでも受験可能

試験時間

180分

出題形式

複数選択/複数応答/試験ラボ

※試験ラボとは AWS マネジメントコンソールまたは AWS CLI で実行する一連のタスクで構成されるシナリオが表示される

試験ラボの問題詳細はこちらから

出題数

65問

※採点対象は50問、残り15問は採点対象外ではあるがどの問題かは非公開となります。

出題範囲

Cloudwatchなどを用いたAWSのモニタリング、ロギング、および修復

※試験詳細はこちらから試験ガイドをダウンロードしてご確認ください。

合格点

720/1000

受験料

150USD

試験言語

英語、日本語、韓国語、簡体字中国語

 

SysOpsアドミニストレーターはAWSの運用管理に重点を置いた資格です。

そのため、インフラエンジニアの中にはアーキテクトだけでなくSysOpsアドミニストレーターを受験する人もいます。

 

難易度はAWSでの運用業務1年程度の経験がある人が対象。

アーキテクトと比べると、セキュリティやモニタリングなど、運用に特化した細かい知識が問われますが、その分範囲は狭いのでやや易しいと言えるでしょう。

 

SysOpsアドミニストレーターの出題範囲に関しては、ソリューションアーキテクト、アソシエイトレベルのアーキテクトと共通している部分も多いです。

運用がメインなので、業務の幅を広げたい駆け出しのインフラエンジニアの方などにおすすめの資格と言えます。

 

2021年7月27日に試験ラボという試験形式が加わったこともあり、しっかりと対策しましょう。

 

 

・デベロッパー

 

試験会場

ピアソン VUE および PSI、テストセンターまたはオンライン

試験日程

いつでも受験可能

試験時間

130分

出題形式

複数選択/複数応答

出題数

65問

※採点対象は50問、残り15問は採点対象外ではあるがどの問題かは非公開となります。

出題範囲

AWSのサービスによる開発 、セキュリティなど

※試験詳細はこちらから試験ガイドをダウンロードしてご確認ください。

合格点

720/1000

受験料

150USD

試験言語

英語、フランス語 (フランス)、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語 (ブラジル)、中国語 (簡体字)、スペイン語 (ラテンアメリカ)

 

デベロッパーはAWSを用いて1年以上開発業務に携わっている人を対象とした資格です。

開発がメインなので、AWSの系列サービスとのAPI連携や、AWSを用いた開発に必要なプログラミング言語に関する知識が問われます。

 

AWSを用いた開発は拡張性の面で便利です。

ただ、課金の仕組みを理解していないと、オンプレミスよりも高額になってしまう可能性があります。

 

そこでこの資格を通して、開発だけでなくAWSの知識も身につけることで、AWS開発においてトラブルになりやすいポイントもしっかり学べ、キャリアアップに繋げられます。

デベロッパー試験の難易度としては中級レベルですが、ソリューションアーキテクト(アソシエイト)よりも試験範囲が絞られています。

 

 

AWS認定試験の詳細(プロフェッショナルレベル)

 

・ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル

 

試験会場

ピアソン VUE および PSI、テストセンターまたはオンライン

試験日程

いつでも受験可能

試験時間

180分

出題形式

複数選択/複数応答

出題数

75問

※採点対象は65問、残り10問は採点対象外ではあるがどの問題かは非公開となります。

出題範囲

ソリューションの設計、トラブルシューティングなど

※試験詳細はこちらから試験ガイドをダウンロードしてご確認ください。

合格点

750/1000

受験料

300USD

試験言語

英語、フランス語 (フランス)、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語 (ブラジル)、中国語 (簡体字)、スペイン語 (ラテンアメリカ)

 

アソシエイトのアーキテクトの上位資格にあたるのがプロフェッショナルのアーキテクトです。

こちらではAWSの設計やデプロイに関わる実務経験が2年以上ある人を対象としています。

 

試験内容はトラブルシューティングなど想定していなかった事態が起こった際の対処方法や、設定した目標を達成できるソリューションの設計など、アソシエイト以上に柔軟に対応できる知識が求められます。

 

ちなみにプロフェッショナルのアーキテクトは範囲が広く、AWS認定試験の中でも最も難関と言われる試験です。

すでにAWSに関連する業務に携わっている人でも苦戦するような資格なので、入念に対策をしたうえで受験してください。

 

 

・DevOpsエンジニア

 

試験会場

ピアソン VUE および PSI、テストセンターまたはオンライン

試験日程

いつでも受験可能

試験時間

180分

出題形式

複数選択/複数応答

出題数

75問

※採点対象は65問、残り10問は採点対象外ではあるがどの問題かは非公開となります。

出題範囲

SLDCのオートメーション、高可用性、耐障害性、災害対策など

※試験詳細はこちらから試験ガイドをダウンロードしてご確認ください。

合格点

750/1000

受験料

300USD

試験言語

英語、日本語、韓国語、簡体字中国語

 

DevOpsエンジニアはアソシエイトのSysOpsアドミニストレーター、デベロッパーの上位資格にあたります。

AWSの運用・開発で2年以上の実務経験がある人が対象となります。

 

こちらは開発・運用両方の知識が問われる資格なので、範囲もアソシエイトほどではありませんが広いのが難点です。

そのため難易度は高いです。

 

特に担当業務がしっかり分かれている企業のエンジニアだと運用、運用だと開発の知識が疎かになってしまいがちなので、自分の業務で取り扱わない方の学習を優先的に行ってください。

 

現代ではベンチャー企業を中心に開発にDevOpsの考え方が必要な時代となっています。

そこでDevOpsエンジニアの資格を取得することで、職場でDevOpsをリードできる人材を目指せるでしょう。

 

 

AWS認定試験の詳細(専門知識)

 

・セキュリティ(Security)

 

試験会場

ピアソン VUE および PSI、テストセンターまたはオンライン

試験日程

執筆者:フリーランススタート編集部

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