公開日:2022.03.29
更新日:2025.03.25
アドビ認定プロフェッショナル(ACP)とは、Photoshop・Illustrator・Premiere Proの3製品のアドビ(Adobe)製品に関するスキル/能力を証明できる資格です。
IT・Web業界が拡大する現在において、アドビ(Adobe)製品を使える人材は、転職市場でも市場価値が上がります。
また転職・就職以外にも、アドビ(Adobe)製品を使えると普段の業務やプレゼン資料作成などの効率化・質の向上などにつながります。
スキルアップ・スキルチェンジのどちらでも役に立つ資格といえるでしょう。
当記事ではアドビ認定プロフェッショナルの概要や試験内容、勉強方法などを解説します。
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<目次>
1.アドビ認定プロフェッショナルとは
Visual Design using Adobe Photoshop CC 2020
Graphic Design & Illustration Using Adobe Illustrator CC 2020
Digital Video Using Adobe Premiere Pro CC 2020
2.アドビ認定プロフェッショナル試験
アドビ認定プロフェッショナルの詳細
アドビ認定プロフェッショナルの出題範囲
・Visual Design using Adobe Photoshop CC 2020
・Graphic Design & Illustration Using Adobe Illustrator CC 2020
・Digital Video Using Adobe Premiere Pro CC 2020
アドビ認定プロフェッショナルの受験者数・合格率・難易度
アドビ認定プロフェッショナルの申し込み手順
アドビ認定プロフェッショナルの有効期限
アドビ認定プロフェッショナルの勉強時間
3.アドビ認定プロフェッショナルの資格取得のメリット
PhotoShopやIllustratorなどのスキル/知識が身に付く
ITやWeb系企業の転職・就職に活用できる
資格手当や報奨金を貰える可能性がある
4.アドビ認定プロフェッショナルの資格取得のデメリット
勉強時間を確保する必要がある
5.アドビ認定プロフェッショナル合格のためのおすすめの対策
おすすめ教材①:ACA アドビ認定アソシエイト対応 Photoshop CC 試験対策
おすすめ教材②:ACA Photoshop CC 模擬テスト&演習問題(動画付)
過去問を解いたり、Adobe PhotoShopやIllustratorを実際に使ってみよう
6.アドビ認定エキスパートは廃止?
7.まとめ


アドビ認定プロフェッショナルとは、アドビ(Adobe)が提供するアドビソフトウェア製品(Adobe Creative Cloud)に関する専門知識やスキルを証明する国際認定資格です。
2021年6月29日までの名称は、アドビ認定アソシエイトでした。
当試験はアドビ株式会社公認です。
資格試験の実施・運用は株式会社オデッセイコミュニケーションズが担当しています。
2022年3月現在では「Adobe Creative Cloud 2020」のバージョンに対応する「Adobe Certified Professional CC 2020」として試験が実施されています。
アドビ認定プロフェッショナルは、デザインスキルや動画編集スキルなどを客観的に証明できるため、自身のスキルアップや転職活動時のアピールポイント用の資格として有効です。
また、国際資格として海外でも活かせます。
試験の種類は、Photoshop・Illustrator・Premiere Proの3つです。
・Visual Design using Adobe Photoshop CC 2020
・Graphic Design & Illustration Using Adobe Illustrator CC 2020
・Digital Video Using Adobe Premiere Pro CC 2020
また複数合格することで、複数科目の認定を受けることも可能です。
上記試験のうち、Photoshop+Illustratorなら「Adobe Certified Professional in Visual Design」Photoshop+Pro Premiereなら「Adobe Certified Professional in Video Design」と認定されます。
以下では、アドビ認定プロフェッショナルの試験科目の概要をそれぞれ解説します。
「Visual Design using Adobe Photoshop CC 2020」とは、Photoshopの機能や操作の基礎知識、デザインプロジェクトの要件設定、画像の著作権・利用許可に関するルールなどのPhotoshopに関するさまざまな操作・編集能力を証明する資格です。
Photoshopは写真や画像の加工、色調整、合成などを行えるツールです。
イラストより写真をよく扱うクリエイターは、こちらの資格を勉強するのがよいでしょう。
「Graphic Design & Illustration Using Adobe Illustrator CC 2020」とは、Illustratorの機能や操作の基礎知識、デザインプロジェクト要件の設定、グラフィックの著作権・利用許可などに関するルールなどのIllustratorに関するさまざまな操作・編集能力を証明する資格です。
Illustratorはデザイン・イラストのレイアウトや線・図形を組み合わせたイラスト作成などが行えるツールです。
写真よりイラストをよく扱うクリエイターは、こちらの資格を勉強するのがよいでしょう。
「Digital Video Using Adobe Premiere Pro CC 2020」とは、Premiere Proの機能や操作の基礎知識、プロジェクト要件の設定、映像の著作権・利用許可などの関するルールなど、Premiere Proに関するさまざまな操作・編集能力を証明する資格です。
Premiere Proは、動画編集に関するクリエイティブな仕事をサポートするツールです。
動画編集や映像を扱うクリエイターは、こちらの資格を勉強するのがよいでしょう。


ここからはアドビ認定プロフェッショナル試験に関する、以下のものを解説します。
・アドビ認定プロフェッショナルの詳細
・アドビ認定プロフェッショナルの出題範囲
・アドビ認定プロフェッショナルの受験者数・合格率・難易度
・アドビ認定プロフェッショナルの申し込み手順
・アドビ認定プロフェッショナルの有効期限
・アドビ認定プロフェッショナルの勉強時間
アドビ認定プロフェッショナルの試験会場や試験日時などの詳細を、以下の表にまとめました。
Photoshop・Illustrator・Premiere Proの試験はすべて共通です。
|
試験会場 |
東京・千葉・神奈川・京都・福岡 |
|
試験日時 |
・試験会場のスケジュールによる |
|
試験時間 |
50分 |
|
試験形態 |
コンピュータ上で実施するCBT(Computer Based Testing)形式 |
|
出題形式 |
・選択肢方式 |
|
問題数 |
30問前後 |
|
合格点 |
・7割以上との情報も一部ありますが、公式では非公開 |
|
受験料 |
・一般価格:10,780円(税込) |
|
受験資格 |
・年齢・国籍・学歴問わず誰でも受験可能 |
|
再受験に関するルール |
・同じ科目2回目の受験は前回より1日待つ必要あり |
※2022年3月時点
3つのアドビ認定プロフェッショナル試験の出題範囲を、それぞれご紹介します。
|
大項目 |
小項目の概要 |
|---|---|
|
デザイン業界で働く |
・画像作成の目的、対象者、対象者のニーズを特定する |
|
プロジェクト環境の設定とインターフェイス |
・ウェブ用、印刷用、動画用ドキュメントを、適切な設定で作成する |
|
ドキュメントの整理 |
・レイヤーを使用してデザイン要素を管理する |
|
視覚的要素の作成と変更 |
・主要なツールや機能を使用してビジュアル要素を作成する |
|
デジタルメディアの公開 |
・ウェブ用、印刷用、動画用の画像を準備する |
出題範囲の詳細はこちらです。
|
大項目 |
小項目の概要 |
|---|---|
|
デザイン業界で働く |
・画像作成の目的、対象者、対象者のニーズを特定する |
|
プロジェクト環境の設定とインターフェイス |
・ウェブ用、印刷用、動画用ドキュメントを、適切な設定で作成する |
|
ドキュメントの整理 |
・レイヤーを使用してデザイン要素を管理する |
|
視覚的要素の作成と変更 |
・主要なツールや機能を使用してビジュアル要素を作成する |
|
デジタルメディアの公開 |
・ウェブ用、印刷用、動画用の画像を準備する |
出題範囲の詳細はこちらです。
|
大項目 |
小項目の概要 |
|---|---|
|
映像業界で働く |
・映像作成の目的、対象者、対象者のニーズを特定する |
|
プロジェクト環境の設定とインターフェイス |
・動画に対して適切な設定で作成する |
|
ビデオプロジェクトを整える |
・タイムラインパネルを使用して動画・音声トラックを管理する |
|
視覚的要素の作成と変更 |
・主要なツールや機能を使用して音声や動画を作成する |
|
デジタルメディアの公開 |
・ウェブ、スクリーン、その他デジタルデバイスに公開する動画・音声シーケンスを準備する |
(引用:Premiere Pro CC 2020:出題範囲)
出題範囲の詳細はこちらです。
アドビ認定プロフェッショナルの受験者数・合格率について、公式発表はありません。
他の公的資格や民間資格の合格率、またPhotoShopクリエーター能力認定試験、Illustratorクリエーター能力認定試験など、クリエイティブ関連資格の合格率がおおよそ60〜70%以上だと考えると、7割以上取れれば合格できる可能性が高いと推測できます。
続いて難易度ですが、アドビ認定プロフェッショナルは、公式サイトにて「エントリーレベルの認定資格」として紹介されています。
エントリーレベルとは、いわゆる初級・入門者レベルです。
試験範囲を見ても「基礎知識」「操作の基本」「利用ルール」など、これから始める人向けの内容が問われている印象です。
公式サイトで紹介される紹介文を見ても「デザインや画像作成の基本スキルが身につく」「アプリケーションの機能や使い方の基本が理解できる」など、アドビ(Adobe)製品を触ったことがない・少ししか触っていない人にとってのメリットが挙げられていました。
以上のことから、アドビ認定プロフェッショナルは「これからアドビ(Adobe)製品を使いこなしたい初心者クリエイター向けの試験」であると推測できます。
他のWeb系の難関資格よりは、難易度は低いと考えられるでしょう。
アドビ認定プロフェッショナルは、以下の手順で申し込みを行います。
1. 試験会場の公式サイトにアクセスして試験日・科目を予約する
2. オデッセイコミュニケーションズのサイトにて受験者ID登録を行う
3. 試験当日に「受験者IDとパスワード」「受験票(会場によっては発行なし)」「写真付きの身分証明書」「学生証(学割申込者のみ)」を持って予約した試験会場に行く
4. 試験完了後パソコン画面で合否を確認する
5. 合格した場合はデジタル認定証が発行される
申し込み手順の詳細はこちらをご覧ください。
アドビ認定プロフェッショナルの有効期限はありません。
一度取得すると、試験でのルール違反などの該当しない限りは半永久的に保有できます。
アドビ認定プロフェッショナルに合格するための勉強時間は、受験時点でのアドビ(Adobe)製品の熟練度によっても変わるので、一概に何時間と断言はできません。
とはいえ、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験といったIT系の難関資格よりは時間はかからないでしょう。
1日1~2時間、1~2ヶ月ほど集中して勉強すれば、合格レベルに達すると考えられます。


アドビ認定プロフェッショナル資格取得のメリットは次のとおりです。
・PhotoShopやIllustratorなどのスキル/知識が身に付く
・ITやWeb系企業の転職・就職に活用できる
・資格手当や報奨金を貰える可能性がある
アドビ認定プロフェッショナルはPhotoshopやIllustratorなどの基礎から学べるため、勉強することで根本的なスキル/知識が身に付きます。
また製品の操作だけでなく、デザイン関係の基礎知識も勉強できます。
デザイン関係の仕事で必要なのは、知識より実務経験が大きなウェイトを占めると言います。
しかし、インプットがないまま闇雲にアドビ(Adobe)製品をいじってもむしろ効率が悪くなるでしょう。
実際に公式サイトの合格者の声では、以下の声が挙がっていました。
試験には、機能や操作についての問題だけでなく、デザイナーに必要な基礎知識などが問われる選択問題なども含まれているので、デザイン制作を進めていくうえで必要とされる総合的な考え方を試されている感じがしました。
それでも、回答を重ねていくうちに手応えが感じられ、自分に力がついていることが実感できました。
(引用:合格者の声:ACA取得後は、作業効率が格段にアップ!デザインの質に、意識と時間を割いています|Adobe Certified Professional)
また、資格取得後に「作業効率がよくなった」「作業時間が短縮されてデザインの質に時間をかけられるようになった」「仕事への意識が変わった」などのメリットがあると合格者の声もあります。
アドビ認定プロフェッショナルは、アドビ(Adobe)製品に関するスキル/能力を客観的に証明できるため、PhotoshopやIllustratorを使用するIT・Web系企業の転職・就職でのアピール材料として活用できます。
公式サイトでも企業の向けに「効果的な採用面接」「社内のスキルレベルの標準化」「パワポにアドビを加えてプレゼン力向上」などのメリットを紹介していました。
実際にIndeedやdodaなどの求人サイトでも、歓迎資格としてアドビ認定プロフェッショナルを挙げている企業が見られました。
また資格そのものを応募条件としていない場合も、求める人材としてPhotoshopやIllustratorなどのスキルを挙げている企業は多数あります。
アドビ認定プロフェッショナルを取得しておけば「自分はアドビ(Adobe)製品を扱うスキルが有る」と説得力のあるアピールが可能です。
アドビ認定プロフェッショナルを取得していると、企業から資格手当や報奨金が貰える可能性があります。
スキルアップだけでなく、年収アップにもつながるかもしれません。
ただし支払われるかは企業によるので、求人票を事前に確認しておきましょう。


アドビ認定プロフェッショナルの資格取得のデメリットは、勉強時間確保の必要がある点です。
初学者・入門者向けの資格であるアドビ認定プロフェッショナルとはいえ、無勉強で合格するほど甘い試験ではありません。
短期間で合格するには、1日1時間ほどの勉強時間の確保が必要です。
当試験の勉強は、
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